英単語の語源をテーマとして、毎回1つの英単語をとりあげ、その語源とそれに関連付けて考えていく力を養う講座シリーズ、『語源で学ぶ英単語』。
第13回は、「Interrupt」です。
「Interruption」は、「妨害、中断」を意味する言葉ですが、認知バイアスのひとつに「ツァイガルニク効果」というものがあります。
「ツァイガルニク効果」とは、人は達成したことよりも、達成できなかったことや中断したことの方が記憶に残りやすい、という認知バイアスです。
ツァイガルニク効果は、普段の学習において、わざと中途半端な状態で中断することによって記憶が残りやすくなる、という応用の仕方があります。
何かを達成しようとしたり目標に向かって物事に取り組んでいるときには緊張感が生まれますが、いったんそれを達成するとその緊張から開放されます。人はほどよい緊張状態にあることでより高い集中力を発揮することができます。
高い集中状態にあるときに、時間がゆっくりと流れるような感覚は、それだけ脳が多くの情報を処理していて、その処理にかかる時間を感じてるからです。
記憶する内容が多ければ多いほど、その間の時間の経過は長く感じられます。逆に、いつも同じ情報のみに触れていたり、ルーティーン的な行動ばかりとっていると、時間の経過は早く感じられるでしょう。
年齢を重ねるに連れ、一日が短く感じる現象を「ジャネーの法則」といいますが、これも脳内の情報を処理するスピードによって起こる現象です。子供の頃は周りにあるものすべてが新鮮な体験だったものが、年齢を重ねるに連れ、見慣れたものになってきてしまっているために起こります。
忙しさに集中力がともない、休むときはしっかり休むという程よいライフワークバランスが最も成果を上げるのもうなずけます。
時間が経つのが早いと感じ始めたら、何か変化が必要な合図なのかもしれません。
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