英単語の語源をテーマとして、毎回1つの英単語をとりあげ、その語源とそれに関連付けて考えていく力を養う講座シリーズ、『語源で学ぶ英単語』。
第7回は、「Attend」です。
人が思い描く世界は、かなりの部分が思い込みによってでき上がっています。人の注意力は思いのほか散漫で、視覚から得られる情報を過信しすぎると、大きな勘違いをする恐れがあります。
学習においても、学校のテストなどで、いくら注意してもケアレスミスがなくならないというような経験があるとおもいます。タイポグリセミア(Typoglycemia)という有名なネタもあります。
Aoccdrnig to a rscheearch at Cmabrigde Uinervtisy, it deosn’t mttaer in waht oredr the ltteers in a wrod are, the olny iprmoetnt tihng is taht the frist and lsat ltteer be at the rghit pclae. The rset can be a toatl mses and you can sitll raed it wouthit porbelm. Tihs is bcuseae the huamn mnid deos not raed ervey lteter by istlef, but the wrod as a wlohe
—Matt Davis, MRC Cognition and Brain Sciences、”Reading jumbled texts”
意識的に読むと読めないのに、無意識的に読むと読めてしまうという矛盾したような話ですが、それだけ人は普段の生活で、予定調和的に物事を見て判断してしまっているのかもしれません。
より多くの情報を得るためには、物事や人をよく「観察」することが重要です。人の行動や仕草、話し方のトーンや癖、物事の定義や構成、そこにまつわる要素や効果など、あまりよく分からないまま、何となく接しているものも多いと思います。
そのようなものは「認知バイアス」と呼ばれるもので、論理的に物事を考えるためには、そ物事をただ受け入れるだけではなく、意識的に疑ってかかったり、批判的に考えたり、積極的に調べてみたりすることが重要です。
教育改革の中で、「アクティブ・ラーニング(Active Learning)」という学び方が小学校から大学まで一貫して導入されてきています。これは、アメリカで取り組まれていた「クリティカル・シンキング(Critical Thinking)」を日本版として導入したものですが、ディスカッション形式の授業など、形だけがとりいれられ、本質的な学習に取り組む姿勢まで教えることができる教師がいないことが問題です。
勉強しているとき以外の時間でも身の回りのすべてのことに関連性をみつけることができれば、スポーツをやっていても遊んでいても、テレビやYouTubeを見ていても、学ぶことができる機会は至るところにあります。
身近なところから見方を変えてみれば、意外なところに面白さを見つけることができるかもしれません。
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